LCL vs FCL:どちらを選ぶべきか?

コンテナを丸ごと予約しますか?それとも他の荷主とスペースを共有しますか?貨物量だけで判断すると、かえってコストが増えてしまうことがあります。なぜなら、これら2つの選択肢は全く異なる計算ロジックに基づいているからです。
2つの用語の意味
FCLはFull Container Load(コンテナ満載)の略です。 コンテナを1本丸ごと借り、ご自身の貨物のみを積み込みます。コンテナが満杯であるかどうかにかかわらず、コンテナ1本分の料金を支払います。
LCLはLess than Container Load(コンテナ未満)の略です。 コンテナを満たすほどの貨物量がない場合、他の荷主の貨物と一緒に輸送されます。占有したスペース分のみ料金を支払います。
異なる料金単位
FCLはコンテナ単位で課金されます。LCLは容積または重量に基づいて課金されます。
LCL運賃の計算方法
LCLでは容積をCBM(立方メートル)で測定し、その数値に基づいて価格が決まります。メートル単位の「長さ × 幅 × 高さ」を掛け合わせて算出します。
例えば、1.2m × 1m × 1.5mのパレットの場合、1.8 CBMとなります。
しかし、測定基準は容積だけではありません。小さくて密度の高い貨物は、代わりに重量で課金されます。標準的な換算率は1 CBM = 1,000kgであり、容積と重量のいずれか高い方の数値が適用されます。これはR/T(Revenue Ton:運賃トン)と呼ばれます。
テキスタイル(繊維製品)のような軽量でかさばる貨物はCBMで請求されます。金属部品のようなコンパクトで重い貨物は重量で請求されます。
実務におけるコンテナ容量

損益分岐点について
簡潔に言えば、貨物量が少なければLCL、多ければFCLです。判断が難しいのはその中間領域です。
一般的に、損益分岐点は15 CBM前後と言われています。これを超えると、20ftコンテナのFCLの方が総コストが低くなることがよくあります。
ただし、この数値はルートや時期によって大きく変動します。繁忙期でFCLの運賃が上昇すると、損益分岐点は20 CBMを超えます。逆に閑散期には、10 CBMでもFCLの方が有利になることがあります。
比較を行うための最も確実な方法は、フォワーダーに両方の見積もりを同時に依頼することです。
コスト以外に重要な要素
輸送時間(トランジットタイム)
LCLは時間がかかります。複数の荷主の貨物を、積み地で1つのコンテナに混載(Consolidation)し、目的地で分離(Deconsolidation)する必要があるためです。これら両方の工程で日数が加算されます。
FCLは封印されたユニットとして移動するため、これらの工程は不要です。納期が厳しい場合は、貨物量が少なくてもFCLを検討する価値があります。
損傷リスク
LCL貨物は他の荷主の貨物とスペースを共有します。混載・分離の過程で荷役回数が増え、隣接する貨物の影響を受ける可能性があります。例えば、電子機器の隣に吸湿性の高い製品が積まれるといったケースです。
壊れやすいものや、汚染に敏感な貨物については、FCLの方が安全です。
追加料金(サーチャージ)
LCL運賃は安く見えますが、CFSチャージ、混載手数料、目的地での分離費用などがかかります。常に総コストベース(Total Cost Basis)で見積もりを依頼してください。運賃単体だけで比較しても、実際に支払う金額とは一致しません。
クイック意思決定ガイド
LCLを選ぶべきケース
貨物が15 CBM未満、スケジュールに余裕がある、複数の品目を少量ずつ輸送する、または初回取引で物量をテストする場合。
FCLを選ぶべきケース
貨物が15 CBMを超える、納期が厳しい、貨物が損傷しやすい、またはリピート注文によって物量が安定している場合。
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